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VW=タウバテ工場でレイオフ実施=過剰在庫の問題が解決せず

2023年7月19日

フォルクスワーゲン工場の労働者たち(17日付ポデール360サイトの記事の一部)
フォルクスワーゲン工場の労働者たち(17日付ポデール360サイトの記事の一部)

 ドイツに本社を置く自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)は17日、サンパウロ州タウバテ市の工場での従業員の一時的な雇用契約停止(レイオフ)を発表した。18日付のポデール360サイトなど(1)(2)が報じている。
 タウバテ金属産業労働組合によると、停止期間は8月1日から原則2カ月間で、従業員800人が影響を受けるという。同社はこの措置の具体的な決定理由を明らかにしていないが、労働組合によると、市場における需要に合わせて生産台数を調整するためだという。
 パンデミック当時の自動車業界は部品不足による生産調整を余儀なくされていたが、現在は余剰在庫が原因で生産調整が必要となっている。
 労働組合は14日にレイオフが通告された直後、同工場の従業員と会合を行った。組合長のクラウジオ・バチスタ氏は、新車販売の落ち込みは高金利が原因とみている。
 「残念ながら、経済基本金利(Selic)は13・75%にとどまっており、3分の2が融資による新車販売は困難に直面している。そのため、自動車メーカーは過剰在庫を抱えることとなった」
 連邦政府が大衆車への減税措置を施したことで販売が一時的に伸びたが、乗用車向けの減税措置はわずか32日で終了。新車の販売促進策が短期的な効果しか生まず、自動車業界が抱える過剰在庫の問題は解決できないでいる。同社はこれを受け、延期していたレイオフに踏み切った。
 タウバテ工場は従業員3100人を擁し、現在は「ポロ・ トラック」を生産している。このモデルは減税措置期間中にブラジルで最も売れた車のひとつであり、売り上げはヒュンダイ社の「HB20」に次ぐ2位の人気車種である。同社は12万レアル以下の低価格車の販売を推進するため、連邦政府に1億レアルのクレジットを申請していた。
 同社はサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポとパラナ州サンジョゼ・ドス・ピニャイスの工場でも人員削減や生産レーン停止の措置を行っている。


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