リオ市=発砲の消防士に12年の実刑=マクドナルドでの値引き口論で
27日、割引クーポンが使えず、店頭で口論の末にマクドナルドの従業員に発砲した元消防士に対し、12年の実刑判決が下された。28日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じている。 これは2022年5月、リオ市西部タクアラにあるマクドナルドのドライブスルーで起こった事件に関する判決だ。パウロ・セーザル・アルブケルケ被告はこの時、注文した品物を受けとった際に4レアル分の割引クーポンの話を持ち出した。だが、従業員のマテウス・ドミンゴス・カルヴァーリョ氏は「注文時に言わなかったので無効」として受け付けなかった。
酒の勢いもあって激昂したアルブケルケ被告は車を降りて店内に侵入。カルヴァーリョ氏に暴行を加えた上、至近距離から腹部に発砲し、重傷を負わせた。
この件でアルブケルケ被告は殺人未遂に問われた。同被告の弁護人は、被告は店に駆け込んだ際に足を滑らせ、その拍子に誤って銃弾が放たれたと弁護した。被告は、銃声を鍋か蓋が床に落ちた音だと思い込んだとも弁解した。
だが、アルブケルケ被告は「なぜ被害者を助けようとせず、その場を立ち去ったのか」を尋問された際も、「消防への緊急通報の番号を思い出せなかった。だが友人に助けは求めた」と無益な弁明を繰り返した。
結局、同被告には12年の実刑判決が下り、カルヴァーリョ氏に10万レアルの賠償金を支払うことも命じられた。
被告側は控訴の構えでいるが、カルヴァーリョ氏は「やっと正義の鉄槌が下った」と語っている。