アエシオ、2審でも起訴解かれる=JBSからの収賄疑惑
第3連邦地域裁(TRF3)は27日、アエシオ・ネーヴェス下議(民主社会党・PSDB)に対する食肉加工大手JBS社からの収賄疑惑についての訴訟を審理し、1審の無罪判決を支持した。同日付フォーリャ紙など(1)(2)が報じている。
同件は2017年、JBS社主のジョエズレイ・バチスタ氏が当時上議でPSDB党首だったアエシオ氏に対し、「議会での協力と引き換えにJBSへの便宜」を求めて賄賂を提案。これをアエシオ氏が快く受け取った様子がジョエズレイ氏に録音され、暴露されたものだ。
これにより、アエシオ氏は最高裁からPSDB党首の停職処分を受け、2014年大統領選で次点につけたことで増していた影響力を大きく落とした。
連邦検察庁は2018年にアエシオ氏を200万レアルの収賄容疑で起訴したが、2022年3月のサンパウロ州地裁での第1審では、「受け取りに違法性がない」として、アエシオ氏に対する無罪判決が出た。
今回の裁判は2審にあたるものだったが、1審での結果が尊重され、起訴は解かれたままとなった。
これに伴い、賄賂の受け取りに関与した嫌疑で訴えられていたアエシオ氏の実姉のアンドレア・ネーヴェス・ダ・クーニャ氏、いとこのフレデリコ・パシェコ・メデイロス氏、元側近のメンデルソン・ソウザ・リマ氏への起訴も無効とされた。
この判決後、アエシオ氏は今回の起訴を「ばかげた嘘だ」と批判している。