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ルーラ、アラスの再任を却下=最高裁判事との会食で示唆=ローザの後任は女性判事か

2023年8月5日

3日のザニン判事の就任式でのルーラ大統領(Ricardo Stuckert)
3日のザニン判事の就任式でのルーラ大統領(Ricardo Stuckert)

 ルーラ大統領は2日、一部の最高裁判事と会食を行った際、連邦検察庁次期長官の件について、現職のアウグスト・アラス氏の再任の可能性はないことを伝えた。また、最高裁のローザ・ウェベル長官の後任判事に関しても言及した。同日付CNNブラジル(1)などが報じている。
 これは2日、ブラジリアのジウマール・メンデス判事宅での夕食会での話で、ルーラ氏夫妻やクリスチアーノ・ザニン判事、メンデス夫人が参加した。その翌日にはザニン判事の就任式も行われている。
 ルーラ大統領はこの席で、連邦検察庁次期長官にアラス氏の3選はなく、新たな検察庁長官を選ぶ意向を伝えたという。
 アラス氏はボルソナロ政権で2期、検察庁長官を務め、ボルソナロ氏に対する訴えをお蔵入りさせ続けていたことなどから、ルーラ氏の支持者からの反対の声が強かった。
 だが、労働者(PT)党内では、アラス氏の出身地である北東部支部、とりわけバイア州支部で同氏の再任を望む声が強かった。北東部は昨年の大統領選でルーラ氏が当選する決め手となった、強い支持基盤でもある。
 だが、ルーラ氏は側近たちに対してもすでに、「ボルソナロ氏による否定論に同調した」として、指名は行わないとの意向を示していた。
 3日付メトロポレス(2)は、こうした一連の報道を受け、アラス氏の陣営が再任のためのキャンペーンから手を引いたとも報じている。アラス氏は3日のザニン最高裁判事の就任式に招待されていたが、欠席している。
 こうしたことから、検察庁長官にはメンデス判事とも近い関係にあるパウロ・ゴネ検察庁副長官が最有力視されている。同氏はアレッシャンドレ・デ・モラエス判事も推している候補だ。
 その他の候補としては、アラス長官が推しているカルロス・フレデリコ、ウンベルト・ジャッケスの両捜査官や、2日付フォーリャ紙(3)が報じているようにPTで内部的に推されているアントニオ・ビゴーニャ捜査官、マリオ・ボンサリア副長官の名前も挙がっている。ビゴーニャ氏はPTのサンパウロ州支部で支持されており、ボンサリア氏は自身の長官へのキャンペーンの一環でアレッシャンドレ・パジーリャ大統領府渉外室長官とも会合を行っている。
 また、ルーラ氏はこの夕食会の場で、10月に定年退官が決まっているローザ・ウェベル長官に代わる候補に関しても話したとされているが、ここでは、「ザニン氏に似た経歴の人物」とだけ語られていたという。これまでに候補として名前が挙がっているのは、フラヴィオ・ジノ法相や国立会計検査院(TCU)のブルーノ・ダンタス長官などだ。
 しかし、4日にG1サイトが報じたように、大統領が側近たちに対し、「今回は女性を選ばないわけにはいかない」と語ったと報じられ始めている。


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