アラシー・バラバニアン死去=熟年喜劇女優として人気博す

7日朝、喜劇界を中心に活躍した女優のアラシー・バラバニアンが死去した。昨年末に肺がんと診断され、リオ市で入院生活を続けていた。83歳だった。同日付フォーリャ紙(1)やメトロポレス(2)が報じている。
南マット・グロッソ州カンポ・グランデに生まれたアラシーは、23歳だった1963年から劇団で演劇に出演し始めた。テレビへの出演は1968年のトゥピ局でのドラマ出演が皮切りで、72年にはクウツウラ局での子供番組「ヴィラ・セサモ」でも知られるようになる。
その後もドラマ出演を重ねたが、広く知られるようになったのは50代になった頃で、1990年のグローボ局の「ライニャ・ダ・スカタ」での過保護な母親役で注目されるようになる。
最大のヒット作は1996年にグローボ局で始まった「サイ・デ・バイショ」。観客を入れた生放送形式で放送されたワンセットのシチュエーション・コメディで、主演の一人のカサンドラ役の彼女は2002年の放送終了まで7年間演じ続け、茶の間の顔となった。同番組は2013年にも復活し、その時も彼女は出演した。
ドラマには80歳だった2019年まで出演。最後の出演は、昨年8月の司会者ペドロ・ビアルのインタビュー番組だった。