正義平和委員会=「Pix募金をコロナ孤児支援に」=ボルソナロに支払い求める
ボルソナロ前大統領がPixで募ったパンデミックの際のプロトコル違反の罰金支払いのための募金に関し、「サンパウロ州正義平和委員会」がこの金をコロナウイルスで親や保護者を亡くした子供たちへの募金とするよう促している。6日付フォーリャ紙(1)が報じている。
ボルソナロ氏が公の場でのマスク着用を怠ったことなどで累積した罰金はサンパウロ州だけで100万レアルほどだが、同氏は7月、支持者たちからのPixでの募金に関し、「もう十分に支払える金は集まった」と発言。
後日、金融活動管理審議会(Coaf)はボルソナロ氏への募金総額は約1700万レアルと発表。しかし、罰金は今日まで払われていない。
これを受け、サンパウロ州正義平和委員会はボルソナロ氏に対し、その金をコロナで親や保護者を亡くした全国のコロナ孤児支援のために寄付するよう求めるキャンペーンを始めた。同委員会は、全国には青少年も含めたコロナ孤児が約13万人いると主張している。
サンパウロ州正義平和委員会はカトリックのパウロ・エヴァリスト・アルンス枢機卿が1972年に設立した社会団体だ。
一方、8日付エスタード紙(2)によると、サンパウロ州政府はパンデミックのプロトコル違反での罰金に恩赦を行うことを検討中だという。罰金を免除するには行政側が法案提出する必要があり、サンパウロ州議会が州政府に法案提出を求めているという。サンパウロ州議会政府リーダーのジョルジェ・ウィルソン州議(共和者・RP)は「州検察局や州財政局からの意見書を待っているところ」とし、この動きを認めている。