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岐阜県=「日系人との交流印象に残った」=農業高校生海外実習派遣団

2023年8月11日

第42回農業高校生海外実習派遣団の皆さん
第42回農業高校生海外実習派遣団の皆さん

 岐阜県内の農業高校、農業系学科の生徒10人および引率の教員2人からなる「第42回農業高校生海外実習派遣団」が7月14日から8月1日まで当地に滞在し、最終日に編集部を訪れた。
 海外の農家や農業高校生との交流、農業体験を通じて、国際的な広い視点で農業や流通、環境保全事業について学ぶことを目的とした派遣事業だ。今回は岐阜県内の5高校(岐阜農林、大垣養老、郡上、加茂農林、飛騨高山)から2、3年生の男子3、女子7人の生徒が参加した。
 一行はオランブラや東山農場、ピラルク養殖場、サンパウロ市営市場などの視察や農業体験、農家でのホームステイ、また当地の農業高校の生徒との交流などを行った。他にサンパウロ市のジャパン・ハウスや移民史料館、県人会も訪問し、理解を深めた。
 小倉千怜さん(飛騨高山高3年)は「カンポ・グランデの久枝農場で和牛の解体を見たのが印象深かった。その後のシュラスコもとても美味しかった」と目を輝かせ、「ピラルクの刺身もとても美味しかった。ウロコがカチカチかとおもったら以外にスベスベ、ヌルヌルしていた」と語った。
 井戸康輔さん(岐阜農林2年)も「ジャガイモの農場を視察したら、土地がとんでもなく広くて、機械化が進んでいることに驚いた。連作障害を起こさないようにトウモロコシや大豆と組み合わせて栽培しているのも参考になった」と語った。
 武藤初楽さん(岐阜農林2年)は「日系人の方達との交流が記憶に残った。特にピニャール移住地で見た飛翔太鼓の演奏が上手だった。日伯は離れているのに、日本文化が伝えられていることに感動した」との印象を述べた。
 武市有衣さん(加茂農林3年)は「日本は質を重視するが、ブラジルは土地の面積が広く、量を重視する。そうした中でも質も重視する農家がいたことが印象深かった」と語った。
 生徒らは7月14日に日本を出発。8月5日までに米国、ブラジル、オランダを巡り、農場や市場の視察、農業体験、農業高校の生徒との交流を行った。


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