第2四半期の経済活動が減速=市場の成長予想は上昇するも
中銀が14日に発表した経済活動指数(IBC‐BR)によると、第2四半期の経済活動は前期比で0・43%の伸びに止まり、前期比で2・41%増を記録した第1四半期より減速したが、前年同期比では2・65%増だったと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
6月の経済活動指数は146・65ポイントで、前月比で0・63%増、前年同月比で2・10%増で、12カ月間の累積では3・35%増だった。
IBC‐BRは、工業と商業、農業、サービス業と税収を基に算出されるため、地理統計院(IBGE)が算出する国内総生産(GDP)とは異なるが、GDPの先取り指数とされ、経済基本金利(Selic)を決める際の指標ともなる。
IBGEが算出する第2四半期のGDPは9月1日に発表される予定だ。6月に発表された第1四半期のGDPは前四半期比で1・9%の成長を記録。前年同期比では4%の成長だったが、12カ月間の累計では3・3%の成長だった。
なお、14日付アジェンシア・ブラジル(3)によると、14日に中銀が発表した経済動向予測調査「フォーカス」では、今年のGDP予測成長率が2・26%から2・29%に上方修正された。来年以降は、2024年が1・3%、25年と26年は3・5%と予測されている。
また、今年の広範囲物価指数(IPCA)の予測値は4・84%で維持された。来年は3・88%から3・86%に若干下方修正されたが、25年と26年は3・5%のままだった。