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サンパウロ市地下鉄=15日予定のストを回避=15号線民営化中断で

2023年8月16日

 サンパウロ市の地下鉄職員組合は14日夜、15日に予定していたストの回避を発表した。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 組合側の判断の背景には、地下鉄側がモノレール15号線を下請けで運営する企業の入札規定の発表を行うことを取りやめたことがある。入札規定の発表は28日に行われるはずで、今回のストの最大の焦点でもあった。
 同職員組合はタルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事が主張する「全線民営化」の方針に強く反対しており、9月にはCPTMの職員組合も巻き込んだ、大型反対キャンペーンを展開する意向だ。
 また、9月5日には地下鉄、CPTM、サンパウロ州水道公社の3機関の職員組合のイニシアチブで、大サンパウロ市圏の人々が民営化について賛同しているか否かを確認するための住民投票を行うことも企画中だ。
 地下鉄職員組合のカミラ・リスボン会長は、「CPTMの8号線と9号線は民営化して以来、市民からの評価が85%から50%に落ちた。市民の声を無視して勝手に決めるべきではない」と主張している。民営化した鉄道線で故障が相次いでいることは、かねてから指摘されていた問題でもある。
 今回のストのもう一つの理由でもあった15線の職員3人と、労働裁判で彼らのために証言を行った職員の処遇問題(再雇用)に関しては、地下鉄側が譲らなかったという。


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