新型コロナ=WHOが感染者増加と警告=ブラジルでは安定しているが

世界保健機関(WHO)が14日、7月10日から8月6日の4週間に確認された新型コロナの感染者数は約150万人で、その前の4週間と比べて80%増えたと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。ただし、同期間中の死者は2500人で、その前の4週間より57%減少したという。

これらの数字は、感染者や死者が共に減少している地域もある一方で、感染者増が起きている地域があることを示している。死者は減少しているが、感染者が増えているのは西太平洋地域だという。8月6日現在の全世界の感染者は7億6900万人を超えており、推定690万人が死亡している。
なお、ブラジルの場合は日曜日から土曜日までで集計されているため、完全に同じにはならないが、7月9日~8月5日の4週間の新規感染者は4万5551人、死者は577人だったのに対し、その前の4週間(6月11日~7月8日)の新規感染者は5万4182人、死者は921人だから、感染者は15・9%減、死者も37・4%減となる。
ブラジルでは感染者も死者も減少しており、マスクを着用する人も減少しているが、オリジナルの新型コロナ株だけではなく、オミクロン株にも対応できるように作られたビバレンテと呼ばれるワクチンの接種率は決して高くないため、こまめな手指の洗浄や消毒などの安全策を継続することが望まれる。
16日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、リオ連邦大学は、CTD/Neediderで陽性と判断された症例が中程度かつ進行的に増えており、他の国々で観察されている感染の新たな波に対する懸念を考慮すると警告することが賢明とし、閉鎖空間や人が密集する環境ではマスクを適切に使用することや頻繁に手指衛生を行うことを推奨している。