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BRICS=22カ国が加盟を希望=南アでの首脳会議で検討

2023年8月17日

BRICS諸国の旗(Marcelo Camargo/Agência Brasil)
BRICS諸国の旗(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 外務省アジア・太平洋担当局のエドゥアルド・パエス・サボイア局長が16日、ルーラ大統領が22日から始まる南アフリカ共和国でのBRICS首脳会議などのために国外に出る日程と共に、BRICSへの加盟を希望している国が22あることを明らかにしたと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 BRICSはブラジルとロシア、インド、中国からなるグループだったが、その後、南アフリカも加わり、最後のSも大文字で書かれるようになった。BRICSは経済規模などから世界的に注目されており、参加を希望する国が急増。グループの規模が大幅に拡大する可能性が生じている。
 サボイア局長によると、パンデミック後、初の対面式会議となる22~24日の首脳会議には、アフリカ大陸やアジア大陸、ラテンアメリカ、中東から40人の首脳が集まるという。ただし、ロシアのプーチン大統領はビデオ形式で参加する。
 今回の会議では新メンバー参入をサポートするための基準や原則が議論されるが、この問題は2011年から話し合われてきたことだという。
 他方、ロシアとウクライナ間の戦争についての詳細な協議は、現行のBRICS諸国の首脳が非公開で行うことになるという。
 また、商取引における現地通貨やBRICS参照単位の使用についても議論される見込みだ。サボイア氏は、BRICS銀行とも呼ばれる新開発銀行(NDB)の諸計画についても言及し、何らかの成果が得られる可能性が高いとしている。
 ルーラ氏はBRICS首脳会議後、25~26日にアンゴラを訪問。また、27日にはサントメ・プリンシペを訪れ、第14回ボルトガル語圏共同体国家元首会議(CPLP)に参加する。
 アンゴラは2010年以来、戦略的パートナーシップとして緊密な関係を築いてきた国で、今回も、ジョアン・ロレンソ大統領との会談の他、両国のビジネスマンとの会合などが予定されており、ブラジル企業60社がビジネスイベントへの参加を確認済みだという。農業やデータ処理、保健、教育の分野での協定や覚書も取り交わされる見込みだ。
 サントメでのCPLPについては、このグループに所属する国々は通常、この会議を国際的な意思決定の場とし、互いに支援しあっていると、サボイア氏は強調している。


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