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1月8日事件=17、18日にも逮捕続々=当時や現DF軍警司令官も

2023年8月19日

三権中枢施設襲撃事件の参加者達(©Joedson Alves/Agencia Brasil)
三権中枢施設襲撃事件の参加者達(©Joedson Alves/Agencia Brasil)

 1月8日の三権中枢施設襲撃事件の捜査は今も続いており、17日には6連邦自治体でレザ・パトリア作戦第14弾、18日は連邦直轄区(DF)軍警司令官らが対象のインクリア作戦が行われた。
 17日付G1サイトなど(1)(2)によると、17日のレザ・パトリア作戦は三権中枢施設襲撃事件の扇動者らを特定することが主目的で、連警がゴイアス、パライバ、パラナ、サンタカタリーナ、バイアの5州とDFで逮捕令状10件、家宅捜査令状16件を遂行した。
 予備的逮捕者はサンタカタリーナ3人、DFとゴイアス、パラナ各2人、パライバ1人だ。容疑者達は「フェスタ・ダ・セルマ」というコードネームを使い、公共施設侵入のための目印や詳細な指示を共有。輸送手段の手配なども行っていた。
 また、高齢者や子供は連れて行かないことや警察と対峙した時のための準備をすることを奨励。戦争、議会占拠、政府打倒といった言葉も使用していた。
 逮捕者の一人はサンタカタリーナ州ブルメナウのボルソナロ派牧師で、国家介入を求める看板や前大統領4男のジャイル・レナン氏と共に撮った写真をSNSにあげていたディルレイ・パイス容疑者だ。ゴイアス州では、軍本部前でのキャンプで歌っていた福音歌手のフェルナンダ・オリヴェル容疑者などが逮捕された。
 他方、18日はDF軍警の現・元指導部を対象に予備的逮捕令状7件、家宅捜査令状5件が出た。同日付G1サイトなど(3)(4)(5)(6)(7)によると、逮捕者らは公共施設への侵入・破壊行為を防ぐために行動するのをイデオロギー的な理由で止めたとされ、襲撃事件参加者達と事前に連絡をとっていたことなども判明している。
 逮捕者の一例は当時の軍警司令官のファビオ・アウグスト・ヴィエイラ大佐、事件当時の軍警副司令官で現司令官のクレプテル・ロザ・ゴンサルヴェス大佐らだ。ゴンサルヴェス氏は、当時の軍警作戦部長ジョルジェ・エドゥアルド・ナイメ大佐に1月3~8日の休暇を認めた人物だ。
 当日は休暇だったナイメ大佐は、破壊者と対峙した際の軍警の不作為とクーデター行為への協力の嫌疑で1月10日に解任され、2月7日にレザ・パトリア作戦で逮捕された。同氏や当日の作戦部長代行者のパウロ・フェレイラ・デ・ソウザ・ベゼラ大佐も今回の逮捕者に入っている。
 18日付アジェンシア・ブラジル(8)によると、イバネイス・ロシャDF知事は18日、新たな軍警司令官を指名する意向を表明した。


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