USP市警備隊員が構内で銃見せる=学生らとイデオロギー対立か
17日、サンパウロ市西部サンパウロ総合大学(USP)哲学・文学・人間科学部で、非番の市警備隊(GCM)隊員が銃を抜き、大騒動となった。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
CGM隊員のマルセロ・フェレイラ氏は、ジョーベン・パン局元コメンテーターで保守派のネットのインフルエンサー、ルーカス・パヴァナット氏に私服で帯同していたが、途中で銃を抜いたため、構内に緊張が走った。
フェレイラ氏はこの際、学生に銃を向ける行為なども行ったという、複数の学生の証言もある。
パヴァナット氏は政治団体のブラジル自由運動(MBL)のメンバーで、フェルナンド・ホリデイ・サンパウロ市議の元側近として知られている、現在は州議会の補欠議員だ。同氏はこれまでも、左派の集まりに出向いては挑発的行為を行ったりすることがあった。
パヴァナット氏はこの日も、USPの学生たちがカール・マルクス、英国のサッチャー元首相についてどれ位理解しているかの調査を録画しようとしていた。その際、学生たちから「ファシストは出て行け」とのヤジを飛ばされていたとの証言がある。
一方、フェレイラ氏はホリデイ市議の警備担当だが、この日は非番だったという。同氏が銃を抜いたのは、パヴァナット氏が学生たちによって学部の建物から追いやられ、学生たちともみあいになった時だった。
ホリデイ市議は事件の後、ネット上でパヴァナット氏を擁護する投稿を行っている。