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ロレックス騒動=誰が売却金を手にしたか?=シジ容疑者と前大統領で攻防=弁護士同士がメディアで舌戦

2023年8月22日

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 サウジアラビア王室から2019年に贈呈されたロレックスの高級時計の米国での転売をめぐり、「ボルソナロ前大統領の命令によるものだ」とする陸軍中佐マウロ・シジ容疑者の弁護側と、ボルソナロ前大統領側の攻防が行われている。18日付G1サイト(1)などが報じている。

 17日発売のシジ容疑者が表紙のヴェージャ誌は、同容疑者が連警に対し、「前大統領の命令でサウジアラビアからの宝石類の転売を行った」「売却した金は前大統領に渡した」との証言を行うことを決めたとの報道を行った。これにより「前大統領が逮捕されるのではないか」との緊張感が高まった。
 だが、Veja誌に先の事柄を語ったとされたシジ容疑者の弁護人のセーザル・ビッテンコート氏は18日未明に、「ヴェージャ誌の内容は違う」とのメッセージをエスタード紙のジャーナリストに送付。このために混乱が生じた。
 ビッテンコート弁護士は18日、グローボニュースのインタビューに答え、「シジ氏がボルソナロ氏を陥れるようなことはしない」と語った。また、「前大統領がロレックスの時計の問題を解決するよう頼んだ」「シジ容疑者が転売したのはロレックスの時計のみ」でその他の宝石類には関与していないとした。だが、「時計を売って得た金はボルソナロ氏もしくはミシェレ夫人の元に渡っている」とし、転売がボルソナロ氏の命令であると主張し続けている。
 ビッテンコート弁護士は、前日17日にボルソナロ前大統領の担当弁護士から連絡を受け、会いたいと言われたことも認めている。
 18日付G1サイトによると、ボルソナロ前大統領は同日、エスタード紙の取材に対して、「ロレックスの報道に関しては読んではいるが、私があの購入に直接関係したという具体的な記述はなかった。時が全てを語る」として無実を主張している。
 また、ボルソナロ氏の弁護士のパウロ・クーニャ・ブエノ氏もグローボニュースの取材に対し、「ボルソナロ氏は時計の金を受け取っていない」とし、シジ氏の単独行動だと主張している。
 同弁護士はビッテンコート弁護士と電話で話したことも認めているが、「彼も混乱していたんだろう」「シジ氏が前大統領に金を渡したといったのは先走り」と語り、威嚇行為などが行われたことを否定している。また、「シジ氏には(前大統領の指示を受けず)単独で行動する自主性があった」とし、前大統領からの命令に従ったという説を否定した。
 ビッテンコート弁護士は21日、「シジ氏とボルソナロ氏は全く食い違う言い分で論じ合うことになるだろう」と語っている。
 シジ氏の連警への証言はまだ行われていないが、連警側は「すでに調査済みのこと以外のことを言うことはないだろう」として、証言に興味を示していないという。
 連警は20日、グローボ局の番組「ファンタスチコ」で、ボルソナロ前大統領が少なくともロレックスの時計の転売とその後に起きたボルソナロ家の弁護士フレデリック・ワセフ氏による買い戻しについて知っていた証拠をすでに掴んでいると語っている。それは5月にシジ容疑者が携帯電話で交わしたメッセージで明らかになっているというが、21日に始まったワセフ氏の携帯電話のメッセージの解析でも裏付けられる見込みだ。


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