消防士の息子撥ねられ死亡=事故で放り出された人を救助中

26日夜、ゴイアス州のガソリンスタンドで働いていた青年が、近くで起きた自動車の横転事故で車外に放り出された男性を助けようとしている最中に、後続車に撥ねられ死亡する事故が起きたと27日付G1サイト(1)が報じた。
現場はクロミニア市内を走る州道40号線で、ガソリンスタンドで勤務中に事故を目撃したアウグスト・メンデス・ゴンサルヴェス氏(20)と同僚男性が、他の車に事故発生を知らせ、車外に放り出された被害者が二重の事故に遭うのを防ぐために三角板を置いたりしようとしていて、後続車に撥ねられた。
警察によると、アウグスト氏と同僚を撥ねた車は現場から逃走。最初の事故の被害者と同僚男性の状態は報じられていないが、アウグスト氏はゴイアニア市の州立救急病院に運ばれたが、到着時には心停止を起こしており、その夜の内に亡くなった。
アウグスト氏は消防士の息子で、他者の命を守り、救おうとして命を失った。通夜と葬儀はクロミニア市で行われ、父親が所属する消防隊と母親が勤める市役所教育局は各々、遺族や関係者への慰めを祈り、哀悼の意を示す声明を出した。