68%が前大統領の候補拒絶=サンパウロ市市長選世論調査

サンパウロ市市長選に関するダッタフォーリャの世論調査で、サンパウロ市民の68%はボルソナロ前大統領(自由党・PL)が推す候補者には投票しないとの意向を示していることが分かった。タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(共和者・RP)の候補に投票しないは46%、ルーラ大統領(労働者党・PT)が指名した候補者に投票しないつもりは37%だった。2日付CNNサイトなど(1)(2)(3)が報じている。
調査によれば、ボルソナロ氏の指名候補に「投票しない」は68%で、「確実に投票する」の13%や、「おそらく投票する」の16%を大幅に上回った。
また、22年の州知事選挙ではボルソナロ氏と政治的同盟を組んでいたタルシジオ氏が擁立する候補者の場合、「投票しない」が46%、「確実に投票する」が15%、「おそらく投票する」が35%だった。
ルーラ大統領が指名した候補者についての投票意向の調査では、37%が「投票しない」と答え、23%が「確実に投票する」、37%「おそらく投票する」と答えた。
この結果と並行して24年に行われサンパウロ市長選挙に関する投票意向結果も発表されているが、ルーラ氏とPTが擁立するギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)は32%の支持を受け、ボルソナロの支持を受ける予定のリカルド・ヌーネス職市長(民主運動・MDB)は24%だった。しかし、ヌーネス氏の支持者の中にもアンチボルソナロ的な意見は根強く、ヌーネス氏支持者の内の55%が、ボルソナロ氏が指名した候補者には投票しないとしている。
同調査は8月29〜30日にサンパウロ市民1092人を対象に行われたもので、誤差の範囲は上下3%ポイントだという。
ただ、サンパウロ市では有権者の32%がPT支持者であり、15%がボルソナリスト(ボルソナロ派)と自己申告している。これは全国平均の、29%がPT支持者で25%がボルソナリストという数字とは異なる。22年の選挙では、サンパウロ市の有権者の54%がルーラ氏に投票し、46%がボルソナロ氏に投票した。
サンパウロ市ではルーラ政権の支持率も高く、1日発表のデータでは第3期ルーラ政権を否定する人は25%だった。6月に発表されたダッタフォーリャの全国調査では、現政権を良い・最良とした人は37%、悪い・最悪とした人は27%で、普通と評価した人は33%だった。