ザ・タウン=大雨や電車減速運転も=大型フェス、初日に混乱
2日から開幕したサンパウロ市の大型音楽フェスティバル「ザ・タウン」が開催初日に季節外れの大雨にさらされ、混乱の幕開けとなった。3日付テラサイト(1)などが報じている。
開催5日で50万人の集客を見込んでいる大型イベントのザ・タウンが、開始早々から思わぬトラブルに見舞われている。初日は予想外の大雨となり、客足が大いに乱れた。8月は1年で最も雨が少なく、その直後の9月初旬ということで雨の心配をする人は少なかったが、この日は大サンパウロ市圏の各水系でいずれも20ミリ以上を記録するという真夏並みの雨となり、夜には雷鳴も頻繁に轟いた。
ザ・タウンは、サンパウロ市地下鉄とCPTM(都電)を全線24時間営業することを売りにしていたが、2日はグローボ紙(2)も報じているように、会場のインテルラゴス・サーキットの最寄駅「アウトードロモ」駅が通るCPTM9号線でトラブルが発生。一時的に減速運転になるなどして、各駅に溢れた来場者を苛立たせていた。
また、駅から会場までや会場内のステージまでの通路など、方々で長蛇の列ができたほか、「ステージの位置が高すぎて客席から見え難い」「大型モニターが少なく、ステージから遠いとアーティストの様子が見られない」などの苦情も殺到。ネット上では「地獄」「屈辱」などの言葉も見受けられた。
ただ、コンサートの内容そのものは好評で、初日、2日はポスト・マローン、デミ・ロバート、ブルーノ・マーズといった米国歌手、ブラジルからは大物ラップ・グループのラショナイスMCs、今年82歳の大ベテランのネイ・マットグロッソのライブが注目を集めた。