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アマゾンの日=2度目の先住民族保護区制定=国立森林保護区も創立や拡張

2023年9月7日

先住民保護区制定の書類を掲げるジョエニア・ワピシャナ国立先住民族保護財団総裁とルーラ大統領、グアジャジャラ先住民族相(左から)(©Joedson Alves/Agencia Brasil)
先住民保護区制定の書類を掲げるジョエニア・ワピシャナ国立先住民族保護財団総裁とルーラ大統領、グアジャジャラ先住民族相(左から)(©Joedson Alves/Agencia Brasil)

 ルーラ大統領が5日、法定アマゾン保護のために定められた「アマゾンの日」の記念行事の中で新先住民族保護区制定のための書類に署名したと5日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
 連邦議会や最高裁で、現行憲法発効時に住み、活動していたことが明らかな土地だけを先住民族居住地と認めるという法案「マルコ・テンポラル」の審議や審理が続く中、ルーラ氏は朝のライブでの予告通り、現政権2度目の先住民族保護区制定を行った。
 新先住民族保護区はアクレ州タラウアカーのリオ・グレゴリオと、アマゾナス州フォンテ・ボアとジュタイーの両市にまたがるアカプリ・デ・シマだ。リオ・グレゴリオは18・71万ヘクタールを超え、カトゥキナ族とヤワナワー族約560人が住んでいる。アカプリ・デ・シマはコカマ族約500人が住む、1万8300ヘクタール超の地域だ。
 ルーラ氏は5日のライブで、「今日は『アマゾンの日』。マリーナ環境相やグアジャジャラ先住民族相らと共に、環境保護区内に先住民族保護区を制定する」と宣言していた。
 イベントではソニア・グアジャジャラ先住民族相も演台に立ち、「私達の土地を守ることは先住民族の命を保証し、多様性を確保するだけでなく、気候変動の緊急事態に立ち向かうことにもなる」とした後、「先住民族は母なる地球の保護者。世界人口の5%に過ぎないが、世界の生物多様性の82%を守っており、その大半はアマゾン域内にある」「地球上の生命を守るという共通善を実現しているのなら、私達の命と権利も保証される必要がある」と語った。
 ルーラ氏は先住民族保護区の制定と共に、環境保護のための大統領令にも署名した。一つはロライマ州アマジャリにパリマ国立森林保護区を創設するもので、もう一つは同州カラカライのヴィルアー国立保護公園を5・4万ヘクタール拡張するものだ。同州アルト・アレグレとアマジャリの両市にまたがり、22種の絶滅危惧種が生息するマラカー生態観測所も、5・07万ヘクタール拡大された。
 先住民保護区制定は前政権の間止まっていたが、現政権では4月の6カ所に続く保護区制定だ。今回の拡張区域は元々すべて国有地であり、保全地域への編入にあたって土地収用などの費用はかからないという。


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