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最高裁トフォリ判事=「ルーラ逮捕は過ちだった」=オデブレヒトの証拠、無効に

2023年9月7日

 最高裁のジアス・トフォリ判事は、「ルーラ氏の逮捕は仕組まれたもの」で「ブラジル司法界で史上最大の過ちだった」とし、ラヴァ・ジャット作戦の際、建築大手オデブレヒト社が減刑を前提に行った捜査協力(企業版の報奨付証言)に基づく証拠をすべて無効とする判断を下した。6日付CNNブラジル(1)やG1サイト(2)などが報じている。
 トフォリ判事がこの判断に至ったのは、ラヴァ・ジャット作戦を担当したパラナ州検察局が「米国の司法機関やスイスの検察当局といった外国の司法権力とも非公式な形で交渉を行い、協力を得ていた」とし、ラヴァ・ジャット班の行動を問題視したためだ。
 オデブレヒト社が提出した証拠は同作戦の裁判に多大な影響を及ぼしたが、トフォリ判事はこれらの証拠をすべて無効とする判断を下し、同時に連邦総弁護庁(AGU)や連邦検察庁、国家法務審議会(CNJ)に対し、検察庁パラナ支部がどのような形でオデブレヒト社との捜査協力を行ったのかやその責任者を調べるよう命じた。
 同判事は連邦警察に対しても、スプーフィング作戦で連警が押収したラヴァ・ジャット作戦班が盗聴されたすべての記録を10日以内に提出するように命じた。検察庁パラナ支部に米国やスイスが絡んでいたという嫌疑は、ハッカーのバルテル・デルガッチ氏がハッキングした内容が公表されたことで浮上していた。
 トフォリ判事はこれらのことがルーラ氏の逮捕、実刑につながったことに関して、「歴史上に残る過ち」と語った。
 これを受け、ラヴァ・ジャット作戦元担当判事のセルジオ・モロ上議はツイッター(3)で「労働者党(PT)の汚職は本当だ。犯罪者たちは告白した」と反論している。


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