独立記念日静かに祝う=昨年の緊張感噓のよう
7日、独立記念日を祝う式典や行進がブラジリアをはじめ、全国各地で行われたが、ボルソナロ政権以前のような、静かで落ち着いたものに戻った。同日付カルタ・カピタル(1)(2)などが報じている。
ルーラ大統領はこの日、ジャンジャ夫人やジェラルド・アルキミン副大統領夫妻、ロドリゴ・パシェコ上院議長、フェルナンド・ハダジ財相他、数人の閣僚らとブラジリアで行われたパレードに参加。大統領夫妻はロールスロイスでの行進も行った。
ルーラ氏は前日夜に行った演説で、独立記念日に関して、「嫌悪の日でも、恐れの日でもない。団結の日だ」と国民に語っていた。
保守派を中心とする一部の国民は、独立記念日を「愛国の日」と見なす傾向があり、ボルソナロ政権では前大統領の支持者たちが式典に積極的に参加する光景が見られていた。特に2021年は、ボルソナロ氏が希望していた印刷付電子投票が下院の投票で却下されたことから、最高裁や選挙高裁に対する抗議運動の機会としても利用されて問題となった。
7日付ポデル360サイト(3)の調査によれば今年の観衆は約2万5千人(政府予想3万人、連邦警察発表5万人)で、昨年の10万人強、今年1月のルーラ就任式の15万人と比べて閑散としており、抗議運動の類もほとんど見られなかった。セルジオ・モロ上議(ウニオン)はそのことをさし、「独立記念日なのに、どこも閑散としている。この熱意の低さはルーラ政権に起因するものだ」と皮肉った。
ブラジル247(4)によると、1月8日の三権中枢施設襲撃事件の際に連邦直轄区の暫定統括を担当したリカルド・カペッリ氏はこの投稿を引用し、「ファシズムを招き、企業や雇用を破壊し、国まで破壊する人たちから、ブラジルは一歩抜け出せる」と反論し、話題となった。