リオ州=3歳少女が頭撃たれて重体=道路警察が追った車の中で
7日夜、リオ州フルミネンセ海岸部で連邦道路警察が追跡中の車に発砲し、乗車していた3歳の少女が重傷を負った。8日付G1サイト(1)が報じている。
事件が発生したのは7日夜、フルミネンセ海岸部のセロペジカでのことだった。エロイーザ・ドス・サントス・シルヴァちゃんは両親と8歳の姉、叔母と共に車に乗っていた。
その車が道路警察の前を通り過ぎた直後、パトカーが一家の車を追い始めた。
運転していた父親のウィリアムさんによると、「道路警察の前を通り過ぎた時にパトカーが停まっているのは見たが、署の前を通り過ぎた後にパトカーが追いかけてきた。職務質問も停止命令も受けなかったが、さらに接近してきたので、方向指示器を出して停まろうとしたら、道路警察が発砲し始めた」という。
ウィリアムさんたちは両手を上げ、大急ぎで車を降り、家族で移動中だったことを示そうとした。
だが、エロイーザちゃんが降りてこないため、車の中をのぞいたところ、エロイーザちゃんは背中と頭を撃たれて動けなくなっていた。エロイーザちゃんはすぐにドゥケ・デ・カシアスの病院に運ばれ、7日未明に手術を受けたが、意識不明の重体だ。
道路警察は一家が乗っていた車は盗難車だったと発表したが、ウィリアムさんは「知らなかった」と語っている。
道路警察は既に関与した警察官3人を真相が明らかになるまで停職処分としている。目撃証言によると発砲したのは1人のみだという。捜査のため、3人の銃も押収されている。