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リオ市=60万人が本のビエナーレへ=販売数550万部は新記録

2023年9月12日

40周年を迎えたビエンナーレ(Divulgação/ Bienal do Livro)
40周年を迎えたビエンナーレ(Divulgação/ Bienal do Livro)

 リオ市西部リオセンターで開催された本の国際ビエナーレは10日で終了し、60万人以上が訪問、550万部を売り上げたと10日付G1サイト(1)が報じた。

巨大な本のページに囲まれた部屋で(Divulgação/ Bienal do Livro)
巨大な本のページに囲まれた部屋で(Divulgação/ Bienal do Livro)

 10日間のプログラムには497の出版社やレーベル、流通業者が参加。会場には様々なタイトルの本が並び、国内外からの参加者を得て行われたアトラクションの数は300を超えた。
 1980年代のビエナーレは同市コパカバーナパレスに開設された1400平米のスペースで開かれた。ビエナーレはその後全国で行われるようになる無数に及ぶ文学イベントの道を開いた存在だ。
 本の国際ビエナーレは今年が40周年で、1日付G1サイト(2)は同市市役所がこのイベントを市の無形文化財に指定し、官報にも掲載したと報じている。
 従来のビエンナーレは週末や休日に人が集中していたが、今回のイベントは市の無形文化財となったこともあり、平日や晴れた日も客が入り、観客の分布にもバランスが取れていた。イベント運営の責任者でGLイベント展示社ディレクターのタチアナ・ザッカロ氏によると、海岸の訪問者さえ上回ったという。
 同氏によると、本は様々なシリーズ物や映画、ゲーム、音楽にもつながる出発点であり終着点で、今回のイベントには様々なタイプのメディアも参加したという。
 今回のビエナーレは2019年版より10%広い9万平米を確保し、公式プログラムには380人以上の作家が参加した。19年の書籍販売数は約400万部で、パンデミックのためにポケット版となった2021年は250万部だったが、今年は550万部と急増した。

マウリシオ・デ・ソウザとモニカ(Reprodução/Rede social)
マウリシオ・デ・ソウザとモニカ(Reprodução/Rede social)

 今回の目玉の一つは「読書を通した偉大な冒険」と命名された600平米の子供用スペース。同スペースでの学芸員3人が監修した体験型イベントでは、本を超えた物語の魔法が多くの子供達を魅了した。『不思議の国のアリス』のマッドハッターによる出迎えはその一例で、マウリシオ・デ・ソウザの代表作に登場するモニカの60歳の誕生日も祝われた。
 成人向けのプログラムでは、2019年のビエンナーレ以後、人気急上昇中のバイア州の作家兼イラストレーターのエレイン・バエタが参加したアトラクションが注目を集めた。会場ではエレインのファン達が叫び声を上げて同氏を歓待する様子が見られた。
 また、「ブリジャートン家」シリーズの著者ジュリア・クリンはダンスを披露しファンを歓待。作家で歴史学者のルイス・アントニオ・シマスは、招待客と語り合うコーヒータイムを行い、会場の雰囲気をブラジル文学と大衆文化の混じり合う本格的なバーに一変させた。予選を勝ち抜いた12のグループによるコスプレパレードも人気を博した。


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