ブラジル人脱獄囚=「自動車盗んでカナダに」=最後は警察犬ヨダのお手柄
13日に米国ペンシルヴァニア州で逮捕されたブラジル人脱獄囚ダニーロ・カヴァルカンテ受刑囚が警察に対し、「自動車を盗んでカナダに逃走するつもりだった」などの自供を行っている。14日付フォーリャ紙(1)やCNNブラジル(2)が報じている。
カヴァルカンテ受刑囚は逮捕後、警察に対し、逃走中の14日間について語った。それによると逃走中は森林地帯に身を隠していたという。その間、食料は見つけた農園で栽培してあったスイカを食べて過ごし、川の水を飲んでしのいだという。
木の葉や植物に身を隠していたが、その間に警察が3回ほど近くを通り過ぎていたという。この森林の茂みは深く、捜査が難航する理由にもなっていた。
カヴァルカンテ受刑囚は民家に押し入って盗んだカバンには髭剃りがあり、それでかなり顔の印象を変えた。逮捕される24時間前からは、自動車を盗んでカナダに逃走しようとしていたという。
13日付テラサイト記事(3)によれば、警察は500人体制で大捕り物劇を繰り広げ、最後は警察犬ヨダが潜んでいた同受刑者にいち早く気付き、逃げられないようにすぐ横で吠えかかり、その間に警察が駆け付けた。ようやく捕まえた警察隊が喜び勇んで、同受刑囚を真ん中にして記念写真を撮ったことで、メディアから批判を受ける一幕まで。
カヴァルカンテ受刑囚は現在、ペンシルヴァニア州で最も監視が厳重な刑務所と言われるモンゴメリー地区にあるフェニックス刑務所に移されている。
同受刑囚は2021年に元恋人のデボラ・エヴァンジェリスタ・ブランドンさんを殺害した容疑で終身刑を下されているが、ブラジル在住の2017年にトカンチンス州で殺害事件も起こしている。