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IBGE=干ばつでも昨年は記録的収穫=農業生産量2億6380万トン

2023年9月16日

農業生産の柱の大豆(©Wenderson Araujo/Trilux
農業生産の柱の大豆(©Wenderson Araujo/Trilux

 地理統計院(IBGE)が14日、2022年の農産物の収量は2・638億トンで、干ばつの中でも新記録を達成と発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 64種の農産物の作付面積、実際に収穫された面積、生産量、一時的な作物と永続的な作物の価値などの詳細を集計した自治体農業生産調査(PAM)によるもので、総生産額(金額ベース)は前年比で11・8%増の8301億レアルで、2019年比では130%増だった。国内一の農業生産自治体は、前年比で15・2%増の115億レを記録したマット・グロッソ州ソリーゾ市だった。
 22年の収穫面積は前年比で5・4%増の9040万ヘクタールで、穀物、マメ科植物、油糧種子の生産量は前年比で3・8%増えた。
 ブラジルの農業の柱は生産量・輸出量が世界一の大豆で、長期化した干ばつで収量が前年を10・5%下回ったが、生産額は1・3%増の3454億レ(全体の41・6%)だった。
 2位のトウモロコシは収量1・094億トン、生産額1377億レを記録。生産額は前年を18・6%上回り、全体の16・6%に達した。サトウキビの収量は1・2%増の7・244億トン、生産額は24・2%増の935億レだった。カフェの収量は6・3%増の320万トンで、生産額は48・8%増えた。
 棉の収量は12・4%増の640万トン、生産額は25・2%増の331億レだった。作付面積増が続く小麦は収量が31・3%増の1030万トン、生産額は42・6%増の157億レを記録。米はリオ・グランデ・ド・スル州の干ばつが響き、収量が7・6%減の1080万トン、生産額は18・9%減の155億レだった。
 州別ランキングでは、干ばつで生産額が28・8%減じたリオ・グランデ・ド・スル州が6位に転落。1位は大豆やトウモロコシ、棉の生産州で全体の21・1%を占めたマット・グロッソ州。2位はサトウキビとオレンジの生産量全国一のサンパウロ州(12・4%)、カフェの生産量1位のミナス州は10・5%で5位から3位に躍進。4位は10・1%のパラナ州で、5位はゴイアス州だった。
 地域別生産額1位は中西部の3040億レで、南東部、南部、北東部、北部と続く。市別生産額上位10市は9%にあたる747億レを生産。10傑上位のソリーゾ、カンポ・ノヴォ・ドス・パレシス(82億レ)、セパザル(8億レ)を含む6市はマット・グロッソ州、残りはバイア州とゴイアス州各2市となっている。


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