夏時間復活は見送りか=「消費電力に問題なし」
23日未明から暦の上で春となるが、今年も夏時間の導入は見送られることになりそうだ。20日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
ブラジルでの夏時間は1931年から採用されていたが、2019年にボルソナロ前大統領が「想定されているほど電力消費抑制効果がない」として採用を取り止め、現在に至っている。
ルーラ政権に変わったことで夏時間が復活するかは以前から関心が持たれていた。だが、同件に関して、鉱山動力省はルーラ大統領に対し、「夏時間に戻さなくても電力消費的には問題ない」と勧めていることがわかっている。
夏時間は電力消費を抑えるものとして奨励されていた。だが、2019年に夏時間が廃止されて以降、新しい生活様式に慣れ、それをまた変えることに難色を示す国民も少なくないという。
フォーリャ紙は以前、夏時間を戻すべきか否かのアンケートを行っており、その時は1155人の回答者中55・7%が夏時間に戻す事に反対していた。
ルーラ氏が大統領に当選した直後にX(当時はツイッター)で行ったアンケートでは、230万人中66・2%が夏時間復活に賛成していた。ただ、ルーラ氏はその時、「このアンケート結果が自分の政権ですぐ反映されるわけではない」と語っていた。
夏時間は通常、10月の20日前後から2月の中旬まで採用されていた。