連邦検察庁=アラス長官が26日に退任=ルーラの後任指名、遅れる
26日で連邦検察庁長官のアウグスト・アラス氏の任期が終わるが、次期長官に関するルーラ大統領の人選、発表が遅れている。25日付エスタード紙(1)などが報じている。
G1サイト(2)によると、アラス氏は任期終了前、最後となった21日の最高裁審理の際、別れの辞ともいえる発言を行った。同氏はそこで、「任期の最後の方は間違った見方をされ、理解されなかった」と振り返った。
アラス長官はボルソナロ前大統領に忠実で、ボルソナロ氏に不利な訴えを次々とお蔵入りさせて国民から反発も買った。特に、コロナ対策に関するものでその傾向が強かった。
アラス氏は3期目を視野に入れていたが、ルーラ氏本人から断られていた。
連邦検察庁長官は上院での承認が必要なため、指名後も即座には就任できないことから、27日からはエリザベータ・マリア・デ・パイヴァ・ラモス副長官が代行を務める。
連邦検察庁長官は2017年まで、内部選挙で選ばれた3人の候補から選ばれていたが、ボルソナロ前大統領はリスト外だったアラス氏を2度選んだ。ルーラ氏も内部選挙で選ばれたルイーザ・フリシェイゼン氏、マリオ・ボンサリア氏、ニコロン・ジノ氏の中からは選ばないと見られている。
現時点では、最高裁のジウマール・メンデス判事と近い関係にあるパウロ・ゴネ氏が有力とされているが、まだ発表されていない。
ヴァロール・エコノミコ(3)によると、アレッシャンドレ・パジーリャ大統領府渉外室長官は、「大統領には自身のタイミングがある」とし、むやみに急がせるべきではないとの考えを示した。