サッカーブラジル杯決勝終了後に応援団死亡=スタジアム外で軍警と対立
24日に行われたサッカー・ブラジル杯の決勝戦後、優勝したサンパウロの応援団の一人が警察とのもみ合いで死亡していたことが明らかとなった。25日付メトロポレス(1)などが報じている。
24日の試合終了後、試合会場のサンパウロ市モルンビ・スタジアム前では歓喜に沸く観衆の渦が起きた。スタジアムのすぐそばにあるロベルト・ゴメス・ペドローザ広場では騒ぎを鎮めようとした軍警と応援団との間で対立が起こった。
このもみ合いで、サンパウロ州イタペヴィ在住のラファエル・ガルシアさん(32)が転倒。すぐにカンポリンポの救急病院に運ばれたが、首筋などを強打しており、助からなかった。
ラファエルさんは熱心なサンパウロのファンで、聴覚障害を患っているファンが集まる、独立系応援団体「スルドス・トリコローレス」のメンバーだった。
友人たちはラファエルさんについて、「応援団にたくさんの知り合いがいて、モルンビでの試合は欠かさず観に行っていた」という。
この混乱中、軍警は催涙弾やウォータージェットなども使用しており、警官側に4人の負傷者が出た他、ファン1人が身柄を拘束された。警察は既に、この事件に関する捜査に入っている。