モロ上議に「判事らへの盗聴疑惑」が浮上=ガルシア氏に連邦警察官配備?
セルジオ・モロ上議(ウニオン)がパラナ州連邦地裁判事だった時に、元パラナ州議のトニー・ガルシア氏の側近として連邦警察官を配備し、潜入捜査官として不逮捕特権のある判事たちの盗聴を行わせようとしていた疑惑が浮上した。2日付G1サイト(1)(2)が報じている。
これは、ジャーナリストのダニエラ・リマ氏が2日のグローボニュースで行った独占スクープで摘発された。これまで守秘事項となっていたパラナ州連邦地裁第13法廷に関する書類が解かれたことで、全容が明らかになった。
それによると、予てから「モロ氏の内通者」とされ、最高裁にも訴えているトニー・ガルシア氏は、捜査協力に関する書類に署名した後の2004年12月15日、モロ地裁判事(当時)の決定で、事務所に盗聴器を設置し、あたかも秘書のように事務所に詰めている連邦警察官によって不逮捕特権のあるパラナ州の判事たちの録音や録画を行うことに同意させられたという。
それによると、当初の目的は2005年当時のパラナ州会計裁判所の判事を盗聴することで、その指示はモロ氏から細かく記されていた。
UOLサイト(3)によると、ガルシア氏は、これ以外にも二審を管轄する第4連邦地域裁(TRF4)や3審担当の高等裁判所(STJ)の判事の盗聴にも利用されたと主張している。同氏はモロ氏とこの件に関して、2005年4月に行った電話の会話の録音も連警に提出しており、確認も行っている。
報道後、モロ上議は憤慨し、「犯罪者による嘘を報じた」「TRF4やSTJの判事を録音した記録などどこにもない」と反論した。
今回の件は、モロ氏がラヴァ・ジャット作戦の判事になる10年ほど前の出来事だ。