サライヴァが自己破産宣言=老舗書店も109年の歴史に幕
国内を代表する書店大手リヴラリア・サライヴァが4日に自己破産の手続きに入り、100年以上の歴史に幕を閉じることとなった。同日付メトロポレス(1)やフォーリャ紙(2)が報じている。
サライヴァは自己破産をサンパウロ市の破産・司法再生裁判所第2法廷に申請した。企業が自己破産申請を行った場合、その判断は裁判所に委ねられるが、実質的な終焉を意味する。
リヴラリア・サライヴァは1914年12月にポルトガル移民のジョアキン・イナシオ・ダ・フォンセッカ氏が創業した書店だが、109年で閉店となる。
同店はサンパウロ市パウリスタ大通りに本店を構えるリヴラリア・クウツウラと並び、国内を代表する書店で、約10年前までは全国に100軒以上の支店を有していた。だが、2010年代半ばからはネットの発達に伴う出版不況のあおりを受け、2018年、1100人の債権者に対し、6億7500万レアルの債務を抱えた状態で民事再生に入った。
だが、経営が好転することはなく、今年の8月末には5店残っていた支店も全て閉鎖。オンライン事業のみになっていた。
先月の書店での売上は前年同期比で60・2%減り、オンラインでも、今年第2四半期の売上が前年同期比で78・6減っていた。
最近はクウツウラの本店が破産宣告を受けながらも裁判所の判断逆転で営業を継続したことが話題を呼んでいたが、その裏でのサライヴァ閉店となった。