医師誤殺事件=ヘリ2機が銃撃で緊急着陸=大規模捜査に犯罪組織反発
【既報関連】9日午前、リオで行われた市警と軍警の捜査で、ヘリコプター2機が銃撃を受け、緊急着陸する事態となった。同日付G1サイト(1)が報じている。
この日の捜査は5日にバーラ・ダ・チジュッカ区で起き、サミア・ボンフィン下議(社会主義自由党・PSOL)の兄ジエゴ氏を含む医師3人が死亡した医師4人襲撃事件を受けたもので、マレー、ヴィラ・クルゼイロ、シダーデ・デ・デウスの三つの複合スラムが対象だ。
ヘリコプターが銃撃されたのはヴィラ・クルゼイロ地区の上空を飛んでいる時で、警察側の負傷者は出ていない。
市警によると、銃弾を浴びたヘリコプターは、「プロトコルに従い、着陸している。引き続き運用可能かどうかは詳細に検査をして決める」としている。
今回の捜査はリオ最大の犯罪組織「コマンド・ヴェルメーリョ」の幹部クラスを逮捕するためのもので、1千人を超える警察官が出動。
捜査対象は、ウィルトン・カルロス・ラベーリョ・キンタニーリャ(通称アベーリャ)容疑者とエジガル・アルヴェス・デ・アンドラーデ(通称ドッカ)容疑者などだ。逮捕令状だけで100以上の大掛かりな捜査のため、対象地区にある学校58校、生徒2万1千人が影響を受けた。