サンパウロ市=8日間で降雨200ミリ超=すでに月間平均を上回る
この10月、サンパウロ市では最初の8日間だけで月間平均降水量を大きく上回る降雨を記録している。9日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
非常事態管理センター(CGE)によると、サンパウロ市での雨は8日の時点で211ミリを記録した上、9日にかけても雨が降った。10月の月間平均降水量は126・6ミリだから、8日の時点で既に65%上回っている。
同様の現象は大サンパウロ市圏の他の市でも起きており、サントアンドレでは188ミリ、フランコ・ダ・ロシャでは232ミリの降雨を記録。この2市では6~8日の72時間だけで、それぞれ、105ミリ、119ミリの大雨が降っている。
サンパウロ水道局サイト(2)によると、大サンパウロ市圏最大の水系であるカンタレイラでは、10日午前9時までで184・9ミリと、10月の月間平均の126・1ミリを大きく上回る雨を記録。水位も70・7%で、同日の記録としてはここ10年間で2番目に高い2017年の50・5%を大きく上回り、最高の水位となっている。
気象予報サイトのクリマテンポ(3)によると、10月に入ってから落ち込んでいた最高気温は、11日には31度まで上がるなど、暖かくなるものの、天気は依然として不安定。週末はまた雨で、最高気温も20度ほどになる見込みだという。
なお、G1サイト(4)によると、大サンパウロ市圏ではここ数日の雨で、ジアデア市では車ごと川に落ちて2人が死亡。カイエイラス市では市立劇場が浸水被害に遭い、サンパウロ市でも車が流された。