サンパウロ州アパレシーダ=巨大な聖母像が完成=リオのキリスト像上回る
12日聖母アパレシーダの日に先立つ7日、サンパウロ州アパレシーダで高さ50メートルのアパレシーダ像の落成式が行われた。8日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
このアパレシーダ像は彫刻家ジウマール・ピナによるもので、2017年から建設が進められてきたが、2019年にブラジル無神論者不可知論者協会(Ateu)が「建築の法的有効性」、つまり市からの出資や献金内容を疑問視して訴えを起こし、原告側の主張が認められたために建設が止まっていた。
だが、2022年3月に裁判所からの命令が解除され、工事を再開。完成にこぎつけた。
鋼鉄製のアパレシーダ像は高さ45メートルだが、5メートルの台座があるため、全体では50メートルとなり、国際的な観光名所としても名高い、リオ市コルコバードのキリスト像の30メートル(台座を入れると38メートル)を大きく上回っている。
この聖母像はアパレシーダ大聖堂から3キロほどの距離にあるため、12日に同聖堂で行われるミサの際にその場で見ることも可能だ。聖母像の周辺にはキリストの生涯を表す彫像なども配されている。