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ボルソナロ=選挙高裁で3件の審理=有罪の可能性は低いとも

2023年10月11日

 10日より、選挙高裁でボルソナロ前大統領の昨年の大統領選の際の違反を問う審理が行われている。今回のものは6月に8年間の出馬禁止の判決を受けたものに比べると軽いものと見られている。同日付フォーリャ紙(1)などが報じている。

 ボルソナロ氏は今年6月、昨年7月に大統領官邸で各国の大使などを招き、根拠もなくブラジルの選挙システムの不正疑惑を主張したことで選挙高裁に訴えられ、判事投票2対5で敗訴。副候補のヴァルテル・ブラガ・ネット氏は無罪となり、前大統領のみが8年間の出馬禁止処分となった。
 今回の審理は3件で、いずれも権力乱用を理由に、民主労働党(PDT)が2件、労働者党(PT)が1件の訴訟を起こしていた。PDTのものは、ボルソナロ氏が毎週ネットで放送していたライブで自身や関係のある候補への投票を呼びかけていたこと、大統領官邸や大統領府でインタビューを受け、選挙戦に利用していたことを問題視したもの。PTの訴状は、大統領権限を利用して、自身の推す知事の再選支持を訴えていた嫌疑に対してだ。
 これらの件で前大統領が有罪となっても、出馬禁止期間が累積せず、8年間のままだ。ただ、ボルソナロ氏が処分取り消しを求める際に、覆すべき罪状が増えることになる。
 だが今回の場合、パウロ・ゴネ連邦検察庁副長官が、公的施設を使ったのは違法だが、相手候補が不利になったという明白な証拠がないとして、お蔵入りを求めており、有罪になる可能性は低いと見られている。

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