クルーズ船旅行シーズン到来=経済効果は50億レアル超

ブラジル海事クルーズ協会が、6カ月半にわたるクルーズ船での旅を楽しむ人達が増える時期が到来し、2023/2024年は前シーズンを上回る87・7万床以上のベッドが提供されると予想していると34日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
同協会では、23/24年は8万人以上の雇用が生まれると見ており、ブラジル経済に対しては50億レアル以上の経済効果が生まれると期待している。
クルーズ船での旅行では、乗船・下船都市での海運会社や巡洋艦、乗組員の経費などが生じるが、小売店やレストランなどでのショッピングやギフト購入、飲食費の他、旅行前後の交通費や宿泊費、観光ツアー、訪問都市での交通費など、様々な分野に利益をもたらす。
10月25日から6月7日までの旅行に出るのは、コスタ・ディアデマ、コスタ・ファシノーザ、コスタ・ファヴォローザ、MSCアルモニア、MSCグランディオーザ、MSCリリカ、MSCムジカ、MSCプレジオーザ、MSCシーヴューの9隻で、サンタカタリーナ州イタジャイ港、アラゴアス州マセイオー港、リオ港、バイア州サルバドール港、サンパウロ州サントス港、パラナ州パラナグア港から出航する。これらの船は総計212路線、763の経由地をカバーする。
9隻のクルーズ船の目的地にはアングラ・ドス・レイスやバルネアリオ・カンボリウ、ブジオス、カーボ・フリオ、フォルタレーザ、グランデ島、イーリャベラ、イリェウス、ポルト・ベロ、レシフェ(ブラジル国内)、ブエノスアイレス、モンテビデオ、プンタ・デル・エステ及び乗・下船港が挙げられている。
また、ペーニャと南サンフランシスコで試験停止する可能性や、より長い航海の場合にはヴィトリアのような都市を取り込む可能性も検討されている。
23/24年のシーズンでは重要な国際海運会社の航路としてのブラジルへの回帰も強化され、アマゾナス州やバイア州、リオ州など、ブラジル国内15の州にある45の目的地に寄港する予定もあるという。
同協会のマルコ・フェラス会長は、「22/23年はここ10年間で最高のシーズンだったが、23/24年は2011/2012年に記録したクルーズ客数80万5千人を超えるまで成長し、新記録を打ち立てるだろう」と語っている。昨シーズンのクルーズ客数は80万2千人だった。