サンパウロ市=市警が地下鉄の駅内で発砲=中央部の駅でラッシュ時に
サンパウロ市地下鉄3号線のアニャンガバウ駅で25日、市警が発砲し、男性1人が死亡する事件が発生した。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
発砲が起きたのはラッシュアワーの18時頃だ。調書によると、市警は「襲われそうになったので身を守るために発砲した」と供述したという。ネット上には、被弾した男性が床に倒れ、血を流している姿や、駅の職員が救急措置を行う様子を写した写真などが拡散された。
メディアは当初、男性は病院に運ばれて手当てを受けていると報じたが、州保安局は26日、男性は死亡したと発表。説明によると、男性が市警の所持品を出すよう命じたため、市警が身を引いたが、男性がさらに近づき、銃を奪おうとしたために撃たれたという。また、通報を受けて急行した救急隊員が男性の死亡を現場で確認していたことも明らかにした。
アニャンガバウ駅はサンパウロ市の行政や商業の中心となるセントロ地区にある上、利用者の多い時間帯に起きた事件ということで、今回の一件は注目されていた。