ロライマ州=元上議を殺人事件で捜査=元愛人の殺害を命令か
ロライマ州市警は30日、元愛人の殺害を計画した嫌疑でテルマーリオ・モッタ元上議(65)逮捕に向けて動き始めた。同日付G1サイト(1)が報じている。
この嫌疑は9月29日に暗殺されたアントニア・アラウージョさん(52)殺害事件に関するものだ。アントニアさんは事件当日、仕事に行くため、州都ボア・ヴィスタの自宅から車を出し、親戚を乗せて停車していた時、バイクで接近した2人組に頭を銃撃されて死亡した。
市警によると、テルマーリオ氏は同氏の甥のハリソン・ネイ・コレア・モッタ容疑者(通称ネイ・メンチラ)に殺害計画の実行を依頼。同容疑者は事件に使われたバイクを購入した後、テルマーリオ氏側近のクレイジアネ・ゴメス・ダ・コスタ容疑者に命じ、銃殺実行犯とされているレアンドロ・ルス・ダ・コンセイソン容疑者に届けさせている。捜査では側近の女性以外の3人に逮捕令状が出て2人は逮捕されたが、元上議は逃亡したとみなされている。
テルマーリオ氏には30年以上前に結婚した妻がいるが、アントニアさんは同氏の愛人で、2人の間には18歳になる娘がいる。その娘は昨年、前上議が「淫部を触り、服を脱がそうとした」と、市警に訴えていた。
テルマーリオ氏は先住民で、ボア・ヴィスタ市議を経て2014年に上議に当選。昨年まで1期8年務めていた。
レアンドロ容疑者は、2019年12月に起きた企業家のジョイシレーネ・カミーロ・ドス・レイスさん(47)宅での強盗殺人の嫌疑もかけられている。