MST=ガザ地区住民に人道支援=空軍機で食料2トン送る

農地占拠運動(MST)がガザ地区のパレスチナ人への人道支援物資として食料2トンを寄贈。米やトウモロコシとその加工品、粉ミルクなどを積んだ空軍機は30日に発つと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
外務省によると、連邦政府や社会団体は、MSTによって提供された食料2トンをガザ地区に送るという、新たな形での国際的な人道支援を強化するという。
ガザ地区では約220万人が、イスラエルによる空爆とパレスチナの飛び地に課された包囲網が引き起こした深刻な人道危機に苦しんでおり、水や調理用のガス、食料品などが不足している。
同地区への人道支援物資は21日からエジプトとの国境経由で運び込まれ始めたが、支援を必要とする人全員に行き渡るほどの量が運び込まれていない。
イスラエルとの紛争が始まるまでのガザ地区には、1日500台のトラックが入っていたが、現在は1日あたり12台程度のトラックしか越境できておらず、「焼け石に水」の状態だ。
すっかり困窮したパレスチナの人々は29日、ガザ地区の中央部と南部にある国連の人道支援物資保管・配給センターを襲い、支援物資を略奪するに至った。略奪に加わった人達は数千人規模に上るという。
また、同地区南部に集まってエジプトへの入国許可を待っているブラジル人達も水や食料の不足などに直面し始めており、一刻も早い同地区脱出をと願っている。