9月の正規雇用21万増=失業率は7・7%に低下

10月30、31日に雇用関連の数字が発表された。一つは9月の正規雇用者が21万人増えたというもので、もう一つは失業率が7・7%に低下したというものだ。

10月30日付G1サイトなど(1)(2)によると、全州労・失業者台帳(Caged)に基づく9月の正規雇用は採用190万人、解雇170万人で、総数は21万1764人増えた。この数字は昨年同月の27万8023人を23・4%下回る。1~9月の累計は159万9918人増で、昨年同期より26・6%少ない。
ルイス・マリーニョ労働相は、9月の雇用増は減速したが、年間の正規雇用増は200万超との見通しを維持する意向を表明した。ただし、190万人台の増加に終わる可能性も否定しなかった。
同相は、連邦政府の景気刺激策や中銀の経済基本金利(Selic)引下げの効果が出るには時間が必要とし、「現実世界は政府の意向より緩やかに動いている」と語った。
部門別雇用者増はサービス業9万8206人、商業4万3465人、鉱工業4万3214人、建設業2万941人、農業5942人で、全部門で増加した。
サービス業では情報、通信、金融、不動産、専門職・管理活動部門が4万1724人の雇用増を記録。行政や国防、社会保障、教育、保健医療、社会サービスも2万383人増えた。鉱工業では製造業が4万1952人増、採掘業が1082人増を記録した。

地域別の増加数は南東部8万2350人、北東部7万5108人、南部2万2330人、北部1万6850人、中西部1万4793人だった。連邦自治体別では全自治体で増加を記録。上位はサンパウロ州4万7306人、ペルナンブコ州1万8864人、リオ州1万7998人で、下位はアクレ州360人、ロライマ州763人、アマパー州1027人だった。
10月31日付G1サイトなど(3)(4)によると、地理統計院(IBGE)の集計による7~9月の失業率7・7%は2014年10~12月に記録した6・6%以来の低率だ。7~9月の失業者831・6万人は、失業率が8%だった4~7月比で10万人(3・8%)、8・7%だった昨年同期比で114・4万人(12・1%)少ない。
7~9月の就労者9980万人は4~7月を0・9%、昨年同期を0・6%上回り、新記録を更新した。非正規率は39・1%のままだが、7~9月に増えた就労者92・9万人中58・7万人は正規雇用者だった。
9月現在の労働者の平均月収は2983レアルに上昇。就労者の給与総額も4~6月比で2・7%増の2930億レアルとなり、新記録を更新した。