ヴィニがソクラテス賞受賞=社会財団での功績評価され

サッカーの世界一の選手を決めるバロンドールの発表が10月30日にパリで行われ、ヴィニシウス・ジュニオル(レアル・マドリッド)がソクラテス賞を受賞した。同日付グローボエスポルテ(1)やアジェンシア・ブラジル(2)が報じている。
このソクラテス賞はサッカー選手の社会貢献に対して贈られる賞で、賞の名前はブラジルの80年代の名選手で人道活動でも知られたソクラテスに由来している。
この賞では5人の候補の中からヴィニシウスが選ばれた。ヴィニは20歳だった2020年に、サッカーを通して児童や青少年の教育を行う「ヴィニ・ジュニオル財団」を設立。この財団は子供達の教育課程の改善を目標としており、貧しい子供達を学校に行けるようにする他、公立校と連携した反人種差別教育の実践による教師の訓練も行っている。
ヴィニ自身も、何度となく人種差別の被害に遭い、話題となっている。
受賞のスピーチでヴィニは、「ブラジル、そして僕が生まれた地域(リオ)に住んでいる多くの子供達を助けることでこの賞が受賞でき、本当に嬉しい。僕がそうできたように、ファヴェーラ(スラム街)を抜け出して生活できるようになるのは今でもかなり難しいことなんだ」と語った後、子供達に向けて「君達のそばに寄り添うのは僕にとって特別な夢なんだよ」とのメッセージも送った。
なお、バロンドールはアルゼンチンのリオネル・メッシが8回目の受賞。ヴィニはこちらの投票でもブラジル人最高の6位に入っている。