ENEM=初日の試験が行われる=小論文は「女性の労働」
5日、一部の大学の入試としても機能する国家高等教育試験(ENEM)の初日が行われた。同日付G1サイト(1)(2)(3)が報じている。
ENEMを主催する国立教育研究院(Inep)によると、今年の初日に受験したのは、約390万人の受験申請者中71・9%だったという。昨年も71・7%でこれに近い数字だった。
今年はサンパウロ大都市圏で3日から大停電が発生し、4日の時点では84会場が影響を受けると見られていたが、5日付exameサイト(3)によると、電力供給会社Enelは6日朝、対策が完了していない会場は14で、内2校は間もなく修理が終わり、12校には発電機を送る手配をしたと発表した。ただし、試験開始時間になっても発電機が届いてなかった会場も出た。
初日の試験は13時30分からで、例年通り、言語(ポルトガル語と英語またはスペイン語)、人文科学(歴史、地理など)の試験と小論文が行われた。
小論文のテーマは毎年話題になるが、今年は「ブラジルの女性が行うケア労働の目に見えない部分に取り組む際に直面するチャレンジ」というものだった。家庭の内外での女性の仕事の価値や女性が家庭や職場とで負う責任や職務の重さ、子供や親の世話などが女性に集中しがちな現状などを理解しているか否かが問われる内容だ。
ENEM2日目は12日で、自然科学(物理、科学、生物など)と数学の試験が行われる。