リベルタドーレス杯=フルミネンセが初優勝=ジニス監督、初の南米一に

4日、リオ市マラカナン・スタジアムでサッカーのリベルタドーレス杯の決勝戦が行われ、フルミネンセがボカ・ジュニオルズ(アルゼンチン)を破り、初優勝した。同日付ESPN(1)が報じている。
試合は序盤から加熱気味に展開。ケノに対するボカの選手のラフ・プレーを巡り、一触即発のムードも生まれた。
均衡を破ったのはフルミネンセだった。前半36分、右からドリブルで駆け上がったケノがペナルティ・エリアの中央にパスを出したところに、アルゼンチン人エースのヘルマン・カノが駆け込み、シュート。これが決まり、1点を先制した。
後半、ボカのラフ・プレーにフルミネンセはフェリペ・メロが退場。さらに、アンドレが相手エースのカバーニに厳しいタックルを浴びたところで、再び緊迫した空気が流れた。
積極的にシュートを放つも点に結び付かなかったボカは後半27分、ペルー代表選手サイドバックのアジビンクラーが意表を突くミドル・シュートをゴール左隅へ決め、同点に。試合はこのまま決着がつかず、延長戦に突入した。
延長前半8分、フルミネンセはジオゴ・バルボーザがペナルティ・エリアにあげたクロスをケノがヘディングで折り返し、落下地点にジョン・ケネディが駆け込んでゴールを決め、2対1に。この瞬間、ベンチに下がっていたベテランのフェリペ・メロ、マルセロが涙を流して喜んだ。
これ以降は、フルミネンセがジョン・ケネディ、ボカがファブラが退場になるなど、最後まで荒れに荒れたが、結局、フルミネンセが逃げ切り、初優勝。PK戦で準優勝に終わった2008年の雪辱もこれで晴らしたことになった。
決勝ゴールを決めたジョン・ケネディは、「僕の生涯で最も重要なゴールを決めることができた」と喜びを語った。
また、現在、ブラジル代表監督代行も兼任するフェルナンド・ジニス監督にとっても、南米一の初タイトルとなり、監督としての実績に花を添えることになった。