ENEM=初日に受験生26人逮捕=密売者や強盗、強姦犯まで
国家高等教育試験(ENEM)初日の5日、連邦警察は同試験に登録した受験生の中から、すでに逮捕令状が出されていた26人を逮捕した。6日付G1サイト(1)(2)が報じている。
連警による逮捕は全国14州で一斉に行われた。ミナス・ジェライス州では最多の5人が逮捕されたのをはじめ、サンパウロ州と南マット・グロッソ州で各4人、ゴイアス州とマット・グロッソ州で各2人、アクレ、セアラー、マラニョン、パラー、パライバ、ロライマ、リオ・グランデ・ド・スル、サンタカタリーナ、セルジッペの各州で各1人となっている。
これらの犯罪者はいずれもENEMとは無関係な理由で逮捕された。逮捕の理由で目立つのは、生活費の支払不履行や麻薬密売、強盗などで、精神障害者強姦というセルジッペ州のような例もある。
連警によると、今回の捜査では、他のENEM受験者に影響を及ぼすような事態は一切起こっていないという。
ENEMは一部の大学の入試としても使われ、入試そのものとはしないがボーナス点を与える大学もある。今年も約390万人が受験を申し込んだが、初日は約28%が欠席している。
なお、6日付アジェンシア・ブラジル(3)などによれば、感染性の急病や受験会場が遠い、大雨で交通機関が止まって行けなかったなどの理由がある人は、13~17日に再登録を行えば、12月に受験できる可能性がある。