Enel=サンパウロ州議会で大停電について証言=証言前にも2度電気消える
14日午前中、サンパウロ州議会で、最大の場合、2日から9日までの7日間続いた大停電に関し、電力会社Enelの社長が証言を行ったが、その最中に停電が起こる事態が起きた。同日付UOLサイト(1)が報じている。
召喚を受けたのはEnelサンパウロ州支社長のマックス・シャビエル・リンス氏だったが、証言が始まる前に州議会の電気が2回落ちた。2回目は1回目に落ちた10分後に起きたが、どちらも数秒間で元に戻っている。
この証言は、停電の前から存在していたEnelの議会調査委員回(CPI)の一環として行われたものだ。
リンス氏はこの日、大停電について説明するための資料を用意していたが、電気が落ち、すぐにプレゼンテーションを行うことができなかった。チアゴ・アウリッチオ委員長(自由党・PL)はこれを見て「Enelも停電の被害者」と皮肉った上、停電期間中に州議会のテレビが故障したとして、補償を求める意向を示した。
リンス社長は、サンパウロ州議会内で起きた短期の停電はサンパウロ州議会内のスイッチングによる発振が原因で、Enelの責任ではないことを確認したと釈明した。
だが、210万世帯の顧客に停電で迷惑をかけたことに関しては、謝罪した。
同社長はこれ以前も、電力公社エレットロパウロから経営権や運用権を移譲された際の契約内容について説明するために召喚されている。