アメリカーナス=22年に129億レ損失=会計スキャンダルの影響
小売り大手ロージャス・アメリカーナスは16日、2022年の収支は129億レアルの損失であったと発表した。同日付G1サイト(1)が報じている。
アメリカーナスは今年1月に社内で会計不正が行われていたことを公表。それと同時に、1万6300人の債権者に対して430億レアルの負債を負っていることも発表された。
アメリカーナスは国内の小売市場での上位企業であることに加え、ジョルジェ・パウロ・レマン氏、マルセル・へルマン・テレス氏、カルロス・アルベルト・シクピラ氏という、国内を代表する3人の富豪が作った3Gカピタルが経営する企業として知られており、それまでは最も経営が安定している企業という印象を持たれていた。
巨額の負債に加え、このスキャンダルでのイメージダウンが加わり、強かったネット販売でもアマゾンやメルカド・リーヴリに抜かれた上、今年10月には600万人の顧客減が報じられるなど、苦戦が続いている。
アメリカーナスは3月に民事再生の手続きを行っている。