サンパウロ市=前大統領派の抗議活動不発=襲撃事件後の懸念と暑さで
共和制宣言記念日だった15日、ボルソナロ前大統領派がサンパウロ市パウリスタ大通りで連邦政府への抗議とガザ危機でのイスラエル支持を訴えたが、三権中枢施設襲撃事件の影響もあり、少ない参加者で終わった。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
1889年の共和制宣言から234年が経過したこの日、ボルソナロ派はルーラ大統領への罷免要求や最高裁批判、ラヴァ・ジャット作戦復活にイスラエルへの支持を求めて抗議活動を行った。
主催者は12~14時は大通りが塞がれると予告した。だが、始まった当初、一車線を通行止めとするにも十分な人がいなかった。そのため、抗議者たちは通りに分散したが、ようやく人が増えてきたタイミングで、パライゾ方向のみが通行止めになったにすぎなかった。
保守政治団体「ナス・ルアス」のリーダーでもあるトメー・アブドゥッチ氏(共和者・RP)は、今回の人の不入りについて、「襲撃事件で大量に逮捕者が出て実刑判決を受けたことで、抗議行動を恐れる傾向が出ている」と分析している。
昨年の同日の抗議行動には、大統領選の投票結果に不満を持った人たちが多数集まっていた。
また、ここ連日続いている猛暑を人が集まらなかった理由にする声も多く出ていた。この日は38度まであがるとの予報が出ていた。