アマゾン下流＝漁師らに特別支援支給＝記録的干ばつで生活苦

　【既報関連】パラー州西部と南部に住み、干ばつで苦しむアマゾン川下流地域の漁師らが、特別支援の対象に組み込まれたと１５日付アジェンシア・ブラジル（１）が報じた。
　エルニーニョ現象と大西洋の海水温上昇による北部、北東部での干ばつ対応策としての漁師への特別支援は、同州のエルデル・バルバリョ知事とジャデル・フィーリョ都市相、ヴァルデス・ゴエス地域統合相の会合後に発表された。
　バルバリョ知事と都市、地域統合の両相は会合前に被災地の一つのサンタレン市イガラペ・ダ・プライア河岸のコミュニティを訪問しており、自治体が要請している非常事態宣言の即時承認も同時発表された。これにより、同州の非常事態宣言市は２１に増えた。会議にはバイショ・アマゾナス地区とタパジョス地区の市長も出席した。
　連邦政府による漁師への特別支援（２４００レアル）は今月初めに発表されており、今回は、１３市の漁師向けに１７７０万レアルを開放した上で、４市の漁師に４４０万レアルを追加開放することが発表された。同州政府も、基礎食料品セットと飲料水の配布継続、干ばつの影響を受けた地区への燃料供給と手続きを簡素化した給水システムの導入を発表した。
　地域統合相は、法定アマゾンでは１２０市が干ばつの影響下にあり、今後も増える可能性があることや、防災局や保健省、水産省との調整で支援額が２５００万レアルに増え得ることも示唆した。