アルゼンチン=接戦で当日まで勝敗不明=19日に大統領選決選投票
19日にアルゼンチンで大統領選の決選投票が行われる。直前まで、超リベラルのハビエル・ミレイ氏か現政権経済相のセルヒオ・マッサ氏のどちらが勝つかをはっきり予想できない接戦が展開されている。17日付CNNブラジル(1)(2)やG1サイト(3)が報じている。
選挙キャンペーンは16日をもって終了した。この日、ミレイ氏はテレビの演説で、マッサ氏側が不正を働いているとする疑惑をあげた。一つはスペインの企業が不正にかかわったとする説、もう一つは投票箱を開票センターまで運ぶ警察官が不正を行う可能性を問うものだ。これらに関し、ミレイ氏は証拠を挙げていない。
マッサ氏はこれに関して、「トランプ氏やボルソナロ氏の真似をしている」と批判した。
一方のマッサ氏はキャンペーンの締めをブエノス・アイレスでの若者や高齢者との対話に費やした。マッサ氏の陣営は、まだどちらに入れるかを決めていない女性票を狙っているという。
決選投票に関する世論調査では、両者が共に勝つ予想のものがあるが、いずれの場合も僅差の勝負であるため、選挙関連の放送でも、どちらが有利かを明言するのを避けている。
今回の選挙では、ミレイ氏、マッサ氏の双方が、拒絶率が50%以上と高いことも予想を難しくしている。