W杯南米予選=セレソンがコロンビアに敗退=ディアスに2点弾で逆転され
16日、敵地で行われたサッカーのW杯南米予選第5戦で、ブラジル代表(セレソン)は、コロンビアのエース、ルイス・ディアスの連続ゴールにより、1―2の逆転負けを喫した。同日付グローボエスポルテなど(1)(2)が報じている。
ネイマールを故障で欠くセレソンは、ヴィニシウス・ジュニオルとロドリゴの若いレアル・マドリッド・コンビを2トップにし、ラフィーニャとマルチネッリを両サイドにつける新しい攻撃陣を試した。
最初はこれが効き、前半開始4分、ヴィニシウスとマルチネッリが巧みなパス回しで攻め上げると、マルチネッリのゴールが決まり、セレソンが早々に1点を先制した。
だが、前半27分、ヴィニシウスが足の痛みを訴えて退場し、リズムが狂った。セレソンはレナン・ロディら、左右のサイドバックの攻撃からの戻りが悪いため、相手に攻めあげられ、キーパーのアリソン、ボランチのアンドレが好守でピンチをしのぐ場面がしばしば見られた。
そして後半、攻撃の中心のロドリゴがベンチに下がった6分後の30分、ゴール前の混戦を抜けたルイス・ディアスがヘディングで決め、同点。その4分後には、ハメス・ロドリゲスのゴール前のクロスを、ディアスがまた、ヘディングで押し込んで逆転した。セレソンはウルグアイ戦からヘディングで3失点。これが決勝点となり、2連敗した。
ディアスは、12日間の誘拐事件に遭い、解放されたばかりの父ルイス・マヌエルさんがスタンドで観戦している中での大殊勲となった。
一方のセレソンは予選5戦目で1位のアルゼンチンとは5ポイント差の勝ち点7で、5位に転落。後半37分にエンドリックがセレソン史上4番目の若さとなる17歳4カ月での出場を果たしたことが、数少ない明るいニュースとなった。