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ヌーネス・サンパウロ市市長=Enelとの契約破棄求める=相次ぐ停電、態度にも憤り

2023年11月18日

 リカルド・ヌーネス聖市市長(民主運動・MDB)は16日、国家電力庁(Aneel)に対して、同市への電力供給会社Enelとのコンセッション(移譲)契約を破棄するよう求めた。同日付CNNブラジル(1)やUOLサイト(2)(3)が報じている。
 ヌーネス市長によると、この要請はEnelの幹部やタルシジオ・デ・フレイタスサンパウロ州知事(共和者・RP)、Enelから電力供給を受けている市の市長たちとの会合の際に行われたものだ。「とてもサンパウロ市の電力を任せられるような状況にない。市民を1週間近く電気のない状況にしておくなど、市民への敬意さえ感じられない」と市長は語っている。
 3日の午後、突風やそれに伴う倒木が原因で起こった停電は、Enelの顧客だけでも210万世帯に及び、完全解決には9日までの7日間を要した。それに加え、15日も、にわか雨が原因で、市内で29万世帯に及ぶ広域停電が発生。このことも、ヌーネス市長に契約破棄を要請させる一因となった。
 Enelのニコラ・コトゥグノ・ブラジル社長は16日にサンパウロ州議会の議会調査委員会に召喚され、証言を求められた。同社長はその席で、29万世帯中、約8割は既に回復したとする一方で、「時速100キロの強風が吹いたらまた今回のような停電が起こる可能性がある」「市民への停電の補償期間はわからない」との発言も行っている。


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