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G20=議長国就任へ準備本格化=来年11月首脳会議が山場

2023年11月28日

国家委員会の初回会合で語るルーラ大統領(Ricardo Stuckert/PR)
国家委員会の初回会合で語るルーラ大統領(Ricardo Stuckert/PR)

 股関節の手術とその後の療養もあり、国内に留まっていたルーラ大統領が、G20の議長国としての務めを果たすための国家委員会開設後に諸国訪問を再開と26日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
 24日付アジェンシア・ブラジル(3)によれば、G20議長国就任はブラジルの外交史上最大の出来事で、12月1日~24年11月30日には大小合わせて100回以上の会合が開かれる。
 6月14日付オ・グローボなど(4)によれば、メインとなるのは24年11月18~19日にリオ市開催のG20首脳会議だ。24日付jd1ノチシアス・サイト(5)によれば、6月14日に出た大統領令で定めたG20議長国としての諸活動を統括するための国家委員会は、23日に正式発足した。
 6月の大統領令では、国家委員会は連邦39機関で構成され、外務省経済財政局のマウリシオ・リリオ局長が指揮する「シェルパ」と呼ばれるグループ(組織面と後方支援のための計画や実行などの政治的な部分担当)と、財務省国際事務局が責任を負う金融や財政面担当班に大別される。
 23日付アジェンシア・ブラジル(6)によると、大統領は国家委員会開設にあたり、G20議長国としての務めを果たすことが最大の責任と再強調し、閣僚達にも首脳会議の日程を常に念頭に置くように求めた。23日付R7サイト(7)によると、マウロ・ヴィエイラ外相も同日、議長国を務める期間中の最も大切な会合は来年11月の首脳会議で、12月13日には各国の代表者が諸準備のためにブラジリアに集まると発表した。
 22日付UOLサイトなど(8)(9)(10)(11)によると、ルーラ大統領は議長国就任前最後となる22日のG20のビデオ会議での演説で、持続可能な開発やエネルギー転換といった気候政策に関する野心的な議題を提案し、社会的不平等との戦いを優先事項とすると発言。グローバル・ガバナンスの変化についても述べた。23日付レデ・ブラジル・アトゥアル・サイトなど(12)(13)によると、この内容は23日の委員会開設時にも強調された。
 なお、27日からは新経済活性化計画(PAC)関連事業への投資を呼びかけるためにサウジアラビアとカタールを訪問後、アラブ首長国連合での国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)に出席。COP28は11月30日~12月12日の13日間で、ベレンでのCOP30開催を控えるブラジルにはG20での取り組み同様、重要な意味を持つ。ただし、23日付CNNブラジル(14)によると、ルーラ氏自身の参加は12月2日までで、3日はG20議長国首脳としてドイツを訪問する。旅行中は気候変動や社会正義、エネルギーなどのテーマを中心に21の覚書や宣言の署名が行われる予定だという。


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